設立・目的

設立

 岩手大学ではものづくりの基礎である鋳造分野の研究拠点を形成し、技術教育・研究、地域産業の活性化、人材育成など産学連携のニーズに対応するために、2006年1月に「岩手大学工学部附属鋳造技術研究センター」を設置し、基礎研究部門と新技術応用展開部門(水沢サテライト)ができました。2018年4月には岩手大学の全学組織「岩手大学鋳造技術研究センター」となりました。

岩手と鋳造

 岩手県は、南部藩士大島高任による我が国初の西洋式溶鉱炉による出銑を見て以来、「鉄発祥の地」として、さらに「南部鉄器の産地」として全国に名声を得ており、水沢の銑鉄鋳物製造業は、伝統的地場産業として発展し今日に至っています。

 また、岩手大学においても地域企業と産学官連携して鋳鉄の研究に取組み、鋳鉄製造技術の蓄積を図ってきました。

 岩手大学と水沢市(現奥州市)は2005年5月に相互友好協定を締結し、これを契機に2003年4月に水沢の鋳物業界でつくる「いわて鋳造研究会」が設立され、研究開発力のある企業を目指して、高度な技術の向上に取り組んでいます。

目的

  • 地域の鋳造技術教育と研究の高度化を図ります。
  • 鋳造技術者を高度専門技術者として育成します。
  • 新技術と新商品開発で、地域鋳造産業の活性化を図ります。
  • 国際交流となる鋳造技術研究開発の国際的な拠点を確立します。
  • 生活向上と雇用の拡大を目指します。